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長瀬勝彦
いまここ 第8章 · 全8章 · メモ8件
意思決定を、正解を選ぶ一瞬ではなく、選択肢をつくり、基準を定め、結果を振り返るまでの過程として捉える。不確実さや感情、組織の責任も含め、より良い決め方を考える一冊。
8/8章 読了 (100%)
AI 要約
私はこの本を、正しい答えを当てる技術ではなく、決め方をあとから確かめられる形にするための本として読んだ。選択肢を広げる時間と絞る時間を分け、案を見る前に判断基準を言葉にする。それだけで、好みの後づけや会議の停滞をかなり減らせそうだ。不確実な状況では、情報が揃うまで待つのではなく、分かっている範囲と賭けになる範囲を明示して進む。感情や身体感覚も判断の一部だと認めつつ、組織では合意と最終責任を分ける。何より残ったのは、結果の良し悪しと意思決定の質を混同しないことだ。理由をログに残し、運に左右された結果からも次の判断を学べるようにしたい。
目次
章メモ
第1章 意思決定の輪郭
決めるという行為は、選ぶ瞬間だけを指すのではなく、何を選択肢として並べたかまで含む。会議で「決まらない」と感じるとき、実は選択肢が出揃っていないだけのことが多い。決める前に、並んでいるものを数えるようにしたい。
第2章 選択肢をつくる
選択肢を広げる段階と、絞る段階を混ぜてはいけない。広げている最中に「それは無理だ」と言うと、その後に出たはずの案が全部消える。ブレストで毎回これをやっている自覚がある。
第3章 判断のものさし
案を見てから基準を決めると、好きな案が通る基準を後づけしてしまう。基準を先に言葉にしておけば、自分の好みと判断を切り離せる。順番の問題でしかないのに、効き方が全然違う。
第4章 不確実性と進む
情報が足りないから決められない、ではなく、足りないまま決める前提で設計する。どこまで分かっていて、どこから先が賭けなのかを明示するだけで、後から振り返れる決定になる。
第5章 情動と判断
「ソマティック・マーカー」は、過去の経験が身体の感覚として残り、判断を先回りさせる仕組みのこと。危ない場面での動悸みたいなもの。いやめっちゃわかるな。これソマティック・マーカーっていうのか。意思決定は理屈だけで動いていない。
第6章 組織で決める
全員で決めると、誰も決めていない状態になりやすい。合意と責任は別物で、合意を取ることと、最後に引き受ける人を決めることを同時にやる必要がある。
第7章 決定を振り返る
決めた理由を書き残しておかないと、後から検証ができない。結果しか残っていないと「運が良かった/悪かった」しか言えなくなる。決定のログは、未来の自分への贈り物だと思う。
第8章 結果との距離
良い意思決定と良い結果は別物。正しく決めても負けることはあるし、雑に決めても勝つことはある。結果だけで判断の質を測ると、運を実力だと勘違いする。ここは何度も読み返したい。